【原型からパターンを起こす方法】④身頃ダーツの移動とパターン作成【文化式新原型】

平面製図と立体製図
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文化式新原型から、好きなデザインのパターンを起こす方法を解説していきます。
今回はいただいたご質問を元に、ほんの一例ではありますが身頃ダーツについてまとめてみました♪

身頃ダーツの移動方法についてはこちらから。

【文化式新原型】身頃ダーツの移動方法
現代女性の体型によりフィットするよう、文化式新原型はリニューアルに伴い各部位にダーツが追加されました。 今回は基本のダーツ移動方法を解説していきます。

★はじめに★
この記事は洋裁中~上級者向けとなります。 現在販売している型紙やデザイン画、ファッションスナップを例に、原型からパターン展開の解説・考察をするというコンセプトのため、型紙や作り方は掲載しておりません。

♥♥【原型からパターンを起こす方法】まとめページはこちらから♥♥

今回の記事作成にあたり参考にさせていただいた&オススメ書籍

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1. ダーツの役割について

1.1 原型にとられている3つのダーツの役割は以下の通りです。

胸ぐせダーツ
前身頃の袖ぐりからBP(バストポイント)に向かって入るダーツのこと。乳房の膨らみに合わせるためのダーツで、シルエット表現に最も重要なダーツです。
デザインに合わせて分割し、移動または分散して作図します。
後ろ肩ダーツ
後ろ肩線から入っているダーツで、肩胛骨の膨らみを包むためのダーツです。
胸ぐせダーツと同様に分割、移動、分散して作図します。
ウエストダーツ
WL(ウエストダーツ)からBL(バストライン)に向かって入っているダーツで、身頃に沿わせるためのものです。胴部のシルエット表現、デザイン線を決める目安とします。
※ボックスシルエットやフレアシルエットの場合、このダーツは不要です。

2. ダーツを移動する理由と具体例

原型に入っているダーツは、そのまま作図する場合とデザインによって作図しやすい位置に移動してから作図する場合があります。

例① 襟ぐりにギャザーが入ったデザイン

肩ダーツ、胸ぐせダーツを襟ぐりに分割し移動することで、ギャザー入りのデザインにすることができます。

例② 裾がフレアになったデザイン

肩ダーツ、胸ぐせダーツを裾に展開しフレア分を追加することで、フレアシルエットにすることができます。

【原型からパターンを起こす方法】②フレアキャミソール
文化式新原型から、好きなデザインのパターンを起こす方法を解説していきます。

例③ デザイン線の中に取り入れる場合(プリンセスライン等)

肩ダーツ、胸ぐせダーツを肩に移動し、ウエストダーツと繋げた縦の切り替え線に取り込んだシルエットにすることができます。

例④ ジャケットやコート等、アウター作図をする場合

バランスのいいシルエットと下に着る服に合わせたゆとりを加えるため、ダーツを分散して線を引き直し、パターンを作っていきます。

3. まとめ

とりあえず思いつくだけの原型ダーツを移動する理由と具体例をまとめてみました。
もっと他にあったかな…?思い出したら追記したいと思います!

基本的に原型ダーツは、デザインに合わせて立体的かつ機能的な作図をするための平面上のガイドと捉えていただくと扱いやすくなると思います。

とは言っても慣れるまではなかなか難しいですよね。こればっかりは数をこなすしかない気がします。頑張っていきましょう!!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます⸜(* ॑꒳ ॑*  )⸝

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