縫い代は仕立て方や使用する素材によって変わりますが、ここではアイテムや部分ごとの基本的な縫い代のつけ方を解説します。
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1. 縫い代幅の目安
ほつれやすい布地の場合、目安より多めに縫い代をとります。
縫い代は少ないほうがスッキリして既製品のような仕上がりになりますが、多めにとっておくと後からサイズ変更等の仕立て直しができます。仕立てた服を長く愛用する場合、気持ち多めに取っておくといいかもしれません♪
1.1 トップスの縫い代幅の目安
縫い代箇所 | 縫い代幅(綿) | 縫い代幅(ウール) |
襟、袖ぐり、前端、袖ぐり、袖山、カフス、カフスをつける袖口、ポケット周囲 | 0.7~1cm | 1~1.2cm |
肩、脇、袖下、その他切替え | 縫い代を片返しにする場合 | |
0.7~1cm | 1.2~1.5cm | |
縫い代を割る場合 | ||
1.2~1.5cm | 1.5cm | |
二つ折りor三つ折りの裾、袖口、ポケット口 | 2~5cm (カーブが強い場合は1~2cm) |
1.2 スカート・パンツの縫い代幅の目安
縫い代箇所 | 縫い代幅 |
ウエスト、ベルト、ポケットの周囲 | 1cm |
脇、股下、股ぐり、切替え |
1~1.5cm(カーブが強い場合は1cm) (後ろパンツは2.5cm※4.1参照) |
二つ折りor三つ折りのウエスト | 3~5cm |
二つ折りor三つ折りの裾 |
1~6cm (カーブが強い場合は1~3cm) |
1.4 ワンピースの縫い代幅の目安
縫い代箇所 | 縫い代幅(綿) | 縫い代幅(ウール) |
衿、衿ぐり、前端、袖ぐり、袖山、カフス、カフスをつける袖口、ポケット周囲、タブ、ベルト、見返し | 1cm | 1~1.2cm |
切替え、肩、脇、袖下、後ろ中心 | 1~1.5cm | 1.2~1.5cm |
ファスナーつけ位置 | 1.5~2cm | |
二つ折りor三つ折りの裾、袖口、ポケット口 | 3~5cm(カーブが強い場合は1~2cm) |
※ジャケット、コート類に関しては生地、デザイン、使用する副資材等によって縫い代幅が大きく変わるため省略しております。
2. 角部分の縫い代のつけ方
基本的には①・②・③の方法を使い、部分や用途等によって適宜④を使い分けるといった感じで覚えておけばOKです♪
2.1 ①出来上がり線に平行
2.2 ②延長した出来上がり線に対称
基本的に先に縫う方の出来上がり線を延長します。
裾などの折り上げる角の場合は、折り上げるほうを延長します。
2.3 ③延長した出来上がり線に直角
基本的に先に縫う方の出来上がり線を延長します。
裾などの折り上げる角の場合は、折り上げるほうを延長します。
2.4 ④縫い合わせる対象と同形
3. ダーツの縫い代のつけ方
パターンチェック(ダーツをたたんで線のつながりを確認すること)をしながらルレットで印をつけると効率的です。
4. アイテム別・縫い代のつけ方
とりあえず思いついたものだけ載せてみました。(全然思いついてないけど笑)
この場合どうするの?等ご質問あればお気軽にお問い合わせ下さい♪
4.1 後ろパンツの股ぐり
強度をあげることとウエスト寸法の微調整用に、HLからWLまでなだらかな線を引いて縫い代を増やします。
4.2 見返しがある前あき
前端と見返しが繋がっているものも同様に不要な縫い代部分をカットします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
ご不明な点等ございましたらContact ASへお気軽にお問い合わせ下さい♪