【原型製図】レディース原型作り(新ドレメ式)

原型の引き方
原型の引き方

Moar Dummies by solarnu, on Flickr

2009年改訂、ドレメ式の新原型の書き方を載せたいと思います。
1980年から90年生まれあたりの杉野学園の生徒さんの平均寸法で作られているそうです。

それでは書き方解説です。

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1. 採寸

1.1 まず採寸を行ないます。
原型を書くにあたり必要な採寸箇所は

  • 首回り
  • 背丈
  • 背肩幅
  • 背幅
  • バスト回り
  • 胸幅
  • 乳頭間

この7点になります。採寸箇所や採寸方法はこちらのページを参考にしてください。

2. 原型を書く前に

2.1 洋裁店などで売っているハトロン紙を使用します。
(なければコピー用紙などを使用してもOKですが、やりにくいです)
方眼ハトロン紙という線が入ったものがあるのでそちらを使用すると楽です。

3. 後ろ身頃の製図

3.1 後ろ身頃を書いていきます。
角を左側にして直角線を引きます。長さは背丈寸法です。これを後ろ中心線(CB)とします。

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3.2 首回り/6+1(=◎)の寸法を計算し、◎/3の寸法を割り出し後ろ中心線の上に図のように追加します。ここをBNPとします。
そこから直角に横へ線を引きます。これが肩線の基本線になります。
先程計算した◎の寸法を横線上に引きます。ここをSNPとします。

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3.3 BNPからSNPへゆるやかなカーブを書きます。これが後ろ衿ぐり線になります。
SNPから基本線に沿って12cm引き、そこから下へ直角に3.8cm引き、SNPと直線で結びます。

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3.4 BNPから背肩幅/2の寸法を【3.3】で引いた線上に測ります。ここをSPとします。
SNPからSPまで線を引きます。これが肩線になります。

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3.5 BNPからCB上に背丈/2+2の寸法を測ります。
そこから直角に(胸回り+8)/4の寸法分線を引きます。これをBLとします。
BNPからBL線の間を2等分し、そこから背幅/2の寸法分線を引きます。背幅線とします。

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3.6 CBの一番下からBL線と同じ長さ分線を引き、そこから上へ直角に線を引きBL線と結び、BL線より1cm長く出します。

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3.7 図のようにAH(アームホール)を書きます。

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3.8 SNPからWL線まで直角に線を引きます。この線を後ろ丈とします。
SNPからBL線までを後ろバスト丈とします。この丈を使って前身頃を書いていきます。

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3.9 BNPから背幅線までの寸法を、背幅線上に測ります。ここをダーツポイントとします。
肩線を2等分したところからバストポイントまで線を引きます。展開線とします。

背幅線とAHの交点から上に1cmのダーツ分量をしるし、線を引きます。
以上で後ろ身頃は終了です。

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4. 前身頃の製図

4.1 前身頃を書いていきます。
【3.8】で測った後ろ丈分の縦線を引きます。ここを前中心線(CF)とします。

CFの一番上から直角に肩線の基本線を引きます。
◎(首回り/6+1)をCF上に測ります。ここをFNPとします。

肩線の基本線上に◎-0.5の寸法を引きます。

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4.2 先程引いた線を元に前衿ぐり線を引きます。
SNPから基本線上に12cm測り、その下へ直角に4.5cm引きます。
SNPから基本線を斜めに引きます。

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4.3 SNPより基本線上に後ろ肩線と同じ寸法分線を引きます。

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4.4 CFの角よりCF上に【3.8】で測った後ろバスト丈分を測ります。
そこから直角に(胸回り+8)/4の寸法を引きます。これをBL線とします。

FNPからBLの間を2等分し、直角に胸幅/2の寸法を引きます。胸幅線とします。
CFの一番下からBL線と同じ寸法分線を引き(WLとします)BL線とつながるように線を引きます。脇線とします。

脇線とBL線の交点より上へ1cm引きます。

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4.5 SPより図のように前袖ぐり線を引いていきます。

前丈、前バスト丈も測ります。
※Dカーブルーラを使うと綺麗にカーブをひくことができます。

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4.6 BL線上に(乳頭間+2)/2の寸法分線をひきます。ここをBPとします。
肩線を2等分したところからBPへ直線をひきます。この線を展開線とします。

BPから胸幅線まで直線を引き、そこから直角に2.5cm線を引きます。
そこからBPまで線を引きます。(ダーツ)

以上で前身頃は終了です。

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5. 線の確認と訂正

5.1 前と後ろ身頃が完成したら、前後の肩線を合わせてNLとAHのつながりを見ます。

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各自の寸法で原型を作図した場合、背肩幅・背幅・胸幅のバランスが悪く
AHの形が崩れることがあります。その場合は以下のように整えます。

■胸幅、背幅に対して背肩幅が極端に狭い時
胸幅、背幅、胸回りとのバランスを見ながら、背肩幅を広くします。
■背肩幅に対して胸幅が狭すぎる時
背肩幅、胸回りとのバランスを見ながら、胸幅を広くします。

5.2 前後のダーツを図のようにたたみ、脇線に合わせてAHを引き直します。

6. 基本袖の製図

6.1 前後身頃のダーツを以下図のようにたたみ、前後身頃のBL線が水平になるよう脇線を合わせます。

BLから平行にカマ底線を入れ、カマ底線に対し2.5cm上に平行線を引きます。
平行線とAHの交点に合印を入れいます。(前に1本、後ろに2本)

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6.2 背肩幅を前AHまで延長し、前後AHとの交点に合印を入れます。
前後身頃のSPを直線で結び、中点から垂直に3cm下ろした位置に水平線を引いて袖山の高さを測ります。

6.3 袖丈+3cmの寸法を計算し基本線をひきます。
袖山点から【6.2】で測った袖山の高さ分を測り、そこから直角に袖幅線を引きます。
前AH寸法を測り、袖山点から袖幅線まで同寸法となるように引きます。※後ろも同じ

6.4 身頃脇丈同寸法を袖幅線から基本線上に測り、肘線を引きます。
基本線下端に袖口線を引き、袖下線を引きます。

前後の袖幅線をそれぞれ2等分し、【6.3】で引いた線から袖口線まで垂直線を引きます。

6.5 図のように袖ぐり線を引き、いせ分量の配分と合印を入れて完成です。

 

以上でドレメ式新原型の書き方は終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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