旧ドレメ式原型の書き方を載せてみました。
新原型が改訂されたのが2009年頃、1980~90年生まれの杉野学園の生徒さんのサイズを元に作られたものなので、それ以前の生まれの方はこちらの旧ドレメ原型で製図すると体型に合う原型ができると思います。
1.採寸
原型作りの前に採寸を行ないます。
ドレメ式標準寸法表
(cm) | 7号(小) | 9号(中) | 11号(大) |
---|---|---|---|
首回り | 35 | 36.5 | 38 |
肩幅 | 12 | 12.5 | 13 |
背幅 | 33 | 35 | 37 |
背丈 | 37 | 38 | 40 |
胸幅 | 32 | 33 | 34 |
乳下がり | 16.5 | 17 | 18 |
胸回り | 80 | 82 | 86 |
ウエスト回り | 60 | 62 | 66 |
ヒップ回り | 88 | 90 | 94 |
ヒップ下がり | 19.5 | 20 | 20.5 |
袖丈 | 51 | 53 | 53 |
腕回り | 26 | 28 | 30 |
手首回り | 15 | 16 | 17 |
手のひら回り | 19 | 20 | 21 |
股上 | 24 | 27 | 29 |
2. 原型を書く前に
2.1 洋裁店などで売っているハトロン紙を使用します。
(なければコピー用紙などを使用してもOKですが、やりにくいです)
方眼ハトロン紙という線が入ったものがあるのでそちらを使用すると楽です。
3.原型製図(後ろ身頃)
3.1 旧ドレメ式は旧文化式と違い後ろ身頃から書きます。
はじめに縦線(後ろ中心線)を引き、それに直角に線を引きます。
横線上に、首回り/6+0.7(○とします)の寸法を計算します。
(標準寸法表の9号で計算すると、首回り=36.5. 36.5/6+0.7=6.8)※小数点第2四捨五入
縦線の一番上から2cm下がったところに印(*1)をつけ、後ろ衿ぐり線を引く準備をします。
(*1 BNP=バックネックポイント)
Dカーブルーラなどで曲線を引きます。
3.2 A点(*2)から横線上に肩幅寸法(*3)を測り、そこから直角に5cm線を引きます。
(*2 SNP=サイドネックポイント)
(*3 9号:12.5cm)
3.3 A点と5㎝下がった位置に線を引き、その線上に肩幅寸法と同じ長さの線を引きます。(△)
B点(BNP)から背丈の寸法を【3.1】で引いた線(後ろ中心線)に引きます。(9号:38cm)
B点から背丈/2+2の寸法を計算しそこから直角に線を引きます。(胸回り線)(9号:38/2+2=21cm)
3.4 胸回り線上に、(胸回り+8)/4の寸法を引きます。(9号:{82+8}/4=22.5cm)
そこから下へ直角に線を引き、図のように線を引きます。
B点から肩幅(9号:12.5cm)と同じ寸法分を測り、そこから直角に背幅/2の寸法を引きます。(9号:35/2=17.5cm)
3.5 脇線を下に0.5cm延長します。
0.5㎝延長した点と裾線をゆるいカーブで線を引きます。(裾線)
3.6 図のようにカーブで袖ぐり線を引きます。
4.原型製図(前身頃)
4.1 次に前身頃を書きます。縦線を引き(前中心線)、それに直角に線を引きます。
【3.1】で計算した○(○=首回り/6+0.7)からマイナス0.2cm引いた寸法を引きます。
縦線の一番上から7.5cm下がったところに印をつけ(FNP)、カーブを描き前衿ぐり線を書きます。
4.2 上図のように肩幅(9号:12.5cm)を引き、そこから直角に4㎝線を引きます。
そこから斜めに線をひき、後ろ身頃と同じく肩幅と同じ寸法を引きます。
4.3 【4.1】で引いた前中心線から背丈/2+1.5(9号:20.5cm)の寸法を計算して引き、直角に(胸回り+8)/4(9号:22.5cm)を引きます。(胸回り線)
4.4 胸回り線の端から直角に線を引き、その線上に【3.5】で引いた後ろの脇線と同じ寸法を測ります。
そこから前中心線へ直角に線を引きます。
前中心線を3cm下に延長して、脇線までゆるいカーブで引きます。
4.5 胸幅/2の寸法を測り、C点(FNP=フロントネックポイント)と胸回り線の中間から直角に胸幅線を引きます。(9号:33/2=16.5cm)
図のようにカーブで袖ぐり線を引きます。
4.6 C点から乳下がり寸法(9号:17cm)を測り、直角に乳間/2の寸法を計算し引きます。
以上で身頃原型は終了です。
5.原型製図(袖)
5.1 横に袖丈の寸法で線を線を引きます。
左端から袖山の寸法を測り(13cm)、その位置に直角に上下に袖幅の寸法を引きます。
(袖幅=腕回り/2+3.5=17.5cm)
5.2 袖山から図のように斜めに線を引きます。
5.3 袖口(右側)に、手のひら回り/2+5(9号:15cm)の寸法を計算して上下に引きます。
袖幅線の端から袖口線の端まで線を引きます。
袖山から肘丈(袖丈/2+2.5、9号:29cm)の寸法を計算して引き、そこから直角に上下に線を引きます。
5.4 袖幅を6等分して、袖山方向へ直角に線を引きます。(補助線)
図の位置の線を延長します。
5.5 補助線に従ってカーブで袖山線を引きます。
5.6 肘線の上下から内側に0.7cmひき、その位置でカーブさせ、袖下線を引きます。
以上で旧ドレメ式原型の書き方は終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝