文化式旧原型の引き方を解説していきます。
1.採寸
原型作りの前に採寸を行ないます。
文化式標準寸法表
(cm) | S | M | ML | L | LL |
---|---|---|---|---|---|
バスト(B) | 76 | 82 | 88 | 94 | 100 |
ウエスト(W) | 58 | 63 | 69 | 75 | 84 |
ヒップ(H) | 84 | 88 | 94 | 98 | 102 |
手首回り | 15 | 16 | 16 | 17 | 17 |
頭回り | 55 | 56 | 57 | 57 | 57 |
背肩幅 | 38 | 39 | 40 | 41 | 41 |
胸幅 | 32 | 34 | 35 | 37 | 39 |
背幅 | 34 | 35 | 37 | 38 | 38 |
身長 | 150 | 155 | 155 | 155 | 160 |
背丈 | 36.5 | 37.5 | 38 | 38 | 39 |
腰丈 | 17 | 18 | 18 | 20 | 20 |
股上丈 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
袖丈 | 50 | 52 | 53 | 54 | 54 |
2. 原型を書く前に
2.1 洋裁店などで売っているハトロン紙を使用します。
(なければコピー用紙などを使用してもOKですが、やりにくいです)
方眼ハトロン紙という線が入ったものがあるのでそちらを使用すると楽です。
3.原型製図(身頃)
3.1 縦に背丈、横にバスト寸法÷2にゆるみ分5cmを足した寸法で長方形を書きます。
3.2 一番上の線からバスト寸法÷6に7cmを足した寸法を測り平行に線を引きます。
この線がバストライン(BL)になります。
3.3 【3.2】で引いた線を2等分し、中心線から直角に線を一番下の線まで引きます。
3.4 左からバスト寸法÷6に4.5cm足した寸法を測り上へ垂直に引きます。(背幅線)
次に右からバスト寸法÷6に3cm足した寸法を測り上へ垂直に引きます。(胸幅線)
3.5 後ろ衿ぐり線と後ろ肩線を引く為の補助線(製図を書きやすくするための線)を図のように引きます。(赤線と青線)
青線・・・7÷3=2.3cm(○)※小数点第2四捨五入
3.6 【3.4】で引いた背幅線上から○寸法(バスト82の場合2.3cm)を引き、そこから直角に右に2cm引きます。
3.7 前の衿ぐり線と前の肩線を引く為の補助線(○×2)も同様に引きます。
茶線・・・◎+1=8cm
▲=黄線寸法÷2(6.8÷2=3.4cm、▲=3.4cm)
緑線・・・▲-0.3(▲=3.4㎝、3.4-0.3=3.1cm)
3.8 後ろ肩線(★)から1.8cmマイナスした長さで前肩線(★-1.8)を引きます。
※細かくぐし縫いor粗ミシンをして糸を引き、ギャザーがよらないように縮めてスチームアイロンで馴染ませる
3.9 補助線に従って後ろ衿ぐり線・前衿ぐり線を引き、そでぐり線を引く為の補助線を引きます。
※Dカーブルーラなどで曲線を引きます。
3.10 袖ぐり線をカーブで引きます。
3.11 一番下の線で中心点より左に2cm測り、パストラインの中心から下の線まで斜めに線を引きます。
3.12【3.5】で出た▲(バスト寸法82の場合、3.4cm)寸法を前中心線下(右下)から直角に線を引きます。
3.13 前バストラインを図のように2等分し、中心から左へ0.7cmずらしたポイントから先程前中心線と同じ長さを下に引きます。
3.14 そこからわき線まで線を引いてレディース原型(身頃)は完成です。
お疲れ様でした。次は袖の書き方です。
4.原型製図(袖)
4.1 作った原型の袖ぐりを測ります。
図のA点~B点、B点~C点迄の寸法をメジャー等で測ります。
※A点~B点迄を後ろAH(アームホール)、B点~C点迄を前AHと言います。
4.2 採寸した袖丈を縦線(半袖の場合は袖丈/2+2.5)を引きます。
袖山の寸法を図の通りに計算して頂点から測り(AH/4+2.5)そこから左右に横線を引きます。
4.3 【4.1】で測った前AHの寸法を図のように引きます。
後ろAHの寸法に1cm足し、同じく引きます。それぞれの袖幅が決まります。
4.4 半袖or長袖の長さまで図のように引きます。袖幅はそれぞれ同じになります。
4.5 前AH/2、前AH/4の寸法を計算し、図のように補助線を書きます。
4.6 Dカーブルーラなどで補助線に沿って図のように線を書いて終了です。
これで文化式旧原型は終了です。お疲れ様でした。
これを元に作りたいデザインの服の製図を行ないます。
作った原型は厚紙などに写しておくと、サイズが変わらない限り使い回しができます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます♡