裁断の方法と型紙の配置について

洋裁の基礎
洋裁の基礎

さて、地直しが済んだら次はいよいよ裁断です。
まず型紙を生地に配置します。その際生地の向き(地の目)に注意しましょう。

生地の巾によって型紙の配置方法は様々ですので参考までにいくつか例を紹介します。

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1.型紙の配置

布端を布目に合わせて真っ直ぐにします。
型紙を置いたら、型紙の布目線に物差しをあて、布端から型紙の布目線までの寸法を2箇所ほど測り、型紙を動かし同寸にします。

柄合わせをしない場合

■配置例1


布地を布幅で2つ折りにして、型紙の向きを同じにして置いた例です。
洋裁の本や雑誌等で、「一方方向に裁断する」などと書かれていた場合にはこの例のように置きます。
わかりやすく裁断しやすい初心者向きの置き方ですので基本の置き方とさせていただきます。

■配置例2


例1と似ていますが、幅が狭くなっています。前と見返しの向きが逆になっていて、布幅に余裕がない生地を使う場合にする置き方です。
このような置き方を「差し込む」とか「いれ込む」と言います。
生地の柄によっては使えませんので注意しましょう。

■配置例3


布地の幅が広い場合は、布幅で前中心と後ろ中心を「わ」にして図のように裁断できる場合があります。
生地の耳が中央あたりで突き合せにしますが、それでは裁断できない場合は突き合せにする位置をどちらかに移動させてもかまいません。(表地は内側にすること)

■配置例4


前中心と後ろ中心を「わ」にして裁断したいけど布幅で裁断できない時や1枚だけ裁断する物がある時などに使用する折り方です。

■配置例5


バイアス使いなどで、大きく布地を使う時や方向性のある布地の時に使います。
1枚ずつ裁断するので、裁断忘れや左右の裁断間違いに気をつけます。

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柄合わせをする場合

柄のある生地を使用する際は、縫い合わた時の柄の向きを考慮して型紙を配置し裁断していきます。
以下の合わせ方を基本に柄合せをします。

例:ストライプ

前後中心に柄の中心を合せます。(無地の時もこの位置に布目を通すようにします。)

例:ボーダー

ウエストライン、ヒップラインで前後の横のラインを合せます。
柄によっては裾線で合わせても構いません。

柄合せして縫い合わせた服の例

縫い合わせた時、柄の向きが合っていると仕上がりがこのように綺麗になります。

2.まち針の止め方

型紙を配置し、まち針の針先を外側へ向けて型紙から出ないようにします。
直線には直角に、角には斜めにとめていきます。

3.裁断の方法

裁断用の裁ちばさみを使います。絶対に裁ちばさみで生地以外を切らないでください。
型紙の上の裁断線の側に片手を置き、もう一方の手ではさみを使います。
直線では滑らす感じで大きく動かし、カーブは刃先を使って細かく動かします。
布地は台から持ち上げないようにします。

 

次の工程は印付け、裁断した生地に印を付けて縫い合わせる(仮縫いと補正)準備に入ります。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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