ジャケットの襟と言えばテーラードですね♪
定番のテーラードカラーの製図方法を解説したいと思います。
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1. 原型を用意しダーツを移動する
1.1 以下参考ページより原型を用意し、胸ぐせダーツを移動します。
【原型製図】レディース原型作り(新文化式)
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【文化式新原型】身頃ダーツの移動方法
現代女性の体型によりフィットするよう、文化式新原型はリニューアルに伴い各部位にダーツが追加されました。 今回は基本のダーツ移動方法を解説していきます。
2. 折り返り線を引く
2.1 前中心に重なり分*を追加し、BL*からWL*の間で折り返りどまりA点を決めます。
※BL…バストライン
※WL…ウエストライン
前中心重なり分目安寸法
シングル…2~2.5cm
ダブル…7cm
2.2 肩線にSNP*とB点を決め、B点から衿腰寸法2.3cmをとってB’とし、点AB’を結んで延長します。
この線が折り返り線となります。
※SNP…サイドネックポイント(首つけ根まわり側点)
3. ラペルの形を作る
3.1 SP*から案内線を引き、FNP*から1.5cm下がった点(点C)とを結んで延長します。
※SP…ショルダーポイント(肩先点)
※FNP…フロントネックポイント(首つけ根まわり前中心点)
折り返り線に対する案内線の角度や位置は自由です。(上記は目安)
3.2 線AB'(折り返り線)から8cm直角にラペル幅をとり、ラペルの形を作ります。
4. 前衿ぐり線を引く
4.1 AB’線とSP~点Cの交点から2.5cmはいった点をDとし、BDを結びます。
※SNPあたりは元の襟ぐりカーブに近い形にします。
5. 後ろ衿つけ線をねかす
5.1 B点からAB’線と平行になるように線を引き、後ろ衿ぐり寸法(○)をとります。
この点をEとします。
5.2 Bを基点に弧線をひき、E点から2.5cmねかし寸法*をとります。この点をFとします。
点BFを結び、襟付け線をつながりのよい線で書きます。
※ねかし寸法…衿を後ろに倒す→寝かす→ねかす。通常のジャケットねかし寸法は2.5~3cm。
少なくすると衿が立ち首にフィットし、多くなると衿が寝て衿外回り寸法が長くます。
詳しい比較が掲載された書籍:誌上・パターン塾Vol.5 ジャケット&コート編
6. 後ろ中心、衿外まわりを引く
6.1 F点から直角に7cm線を引きます。(3cm衿腰、4cm襟幅)
6.2 Cを基点に3.5cm弧線をひき、Cから4cmはいった位置を基点に4cm弧線をひいて衿先をかきます。
衿の外回り線を引いて完成です。
以上、テーラードカラーの製図方法でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝