布を使って作る玉縁(両玉縁)ボタンホールの縫い方を解説していきます。
一般的な糸でかがるボタンホールより、柔らかく上品に仕上げることができます♪
基本的には共布(表布と同じ布)を使いますが、異なる色の別布を使ってアクセントをつけるのもアリです♪
※ほつれやすい布には不向きです。
1. ボタンホールの大きさの決め方
ボタンホールの大きさは基本的に、ボタンの直径＋ボタンの厚みで決まり
厚みのあるボタンの場合は、ボタンの直径＋ボタンの厚み1/3で決めます。
2. ボタンホールの位置の決め方
ボタンホールは横穴と縦穴があり、横の場合が多くデザインによって縦のものもあります。
打ち合わせは原則女性物は右上(右身頃が上)、男性物は左上(左身頃が上)にします。
男女兼用の場合は左上のものが多いみたいです。
3. ボタンホールの配置
3.1横ボタンホール(横穴)の場合
ボタンつけ位置と結んだ線に直角に作ります。
結んだ線より0.2〜0.3cm布端側に出して、そこからボタンホールの寸法をとります。
3.2縦ボタンホール(縦穴)の場合
ボタンつけ位置と結んだ線上に作ります。
ボタンをつける位置より0.2〜0.3cm上に上がったところから寸法をとります。
4. 玉縁(両玉縁)ボタンホールの縫い方
4.1 バイアス地に裁断した玉縁布を用意して印をつけ、ボタンホールの位置にしつけで止めます。
4.2 印位置にミシンをかけます。辺の途中からかけ、2～3針重なるようにします。
4.3 図のように切れ目を入れます。角まできっちり切れ目を入れて下さい。
4.4 切れ目から玉縁布を裏面に引き込みます。表布が見えるまで引き、形を整えます。
4.5 表布と玉縁布の縫い代を開き、玉縁の幅を揃えてアイロンで折ります。
4.6 表面から縫い目線に落としじつけをし、玉縁布の口が開かないよう千鳥がけをします。
4.7 表布をよけ、玉縁布と表布の縫い代にミシンをかけます。※両端(三角形部分)には3回ミシン
4.8 ミシンをかけ、玉縁布の角を丸く切って形を整えます。
4.9 見返しを当て、まち針を図のように刺し、見返しに印をつけます。
4.10 印をつけた見返しに【項目4.3】と同じく切れ目を入れ、切り込んだ部分を見返し裏面に折り込みます。
4.11 見返しを玉縁布の裏面側のミシン目のきわにまつります。
上記の方法以外にも、両玉縁ポケットのように作る方法もあります♪
5. はと目穴つき玉縁ボタンホールの縫い方
前端側の玉縁布を三角形に開けることで、ボタンが留めやすくなります。
5.1 バイアス地に裁断した玉縁布を用意して印をつけ、ボタンホールの位置にしつけで止めます。
5.2 印位置にミシンをかけます。辺の途中からかけ、2～3針重なるようにします。
5.3 図のように切れ目を入れます。角まできっちり切れ目を入れて下さい。
5.4 切れ目から玉縁布を裏面に引き込みます。表布が見えるまで引き、形を整えます。
5.5 表布と玉縁布の縫い代を開き、玉縁の幅を揃えてアイロンで折ります。
5.6 前端側の角が三角形になるように玉縁布を引きながらアイロンをかけます。
5.7 表面から縫い目線に落としじつけをします。
5.8 表布をよけ、玉縁布と表布の縫い代にミシンをかけます。※両端には3回ミシン
5.9 ミシンをかけ、玉縁布の角を丸く切って形を整えます。
5.10 見返しを当て、まち針を図のように刺し、見返しに印をつけます。
5.11 印をつけた見返しに【項目5.3】と同じく切れ目を入れ、切り込んだ部分を見返し裏面に折り込みます。
5.12 見返しを玉縁布の裏面側のミシン目のきわにまつります。
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