洋服生地で、(無理やり)子供用の浴衣を作ってみました。サイズ100。(3歳~4歳)
※縫い方は和裁に準じて製作しております。
※肩当て、いしき当て省略してます。
完成品
1.型紙ダウンロード&裁ち方
※洋服生地用と反物用セットです
当ブログの型紙は、洋裁CADにて作成しています。
https://洋裁.net/
2.準備するもの
■表地(サッカー、リップル加工生地など)
108・110cm巾:310cm
(柄があるものは、柄合せのため多めに用意します)
■裏地(表地と同じでOKです)
三つ衿芯用 18cm×10cmつけひも用 22cm×70~80cm
■表地(浴衣地)
並幅が36~38cmの半反物(5m70cm)
※柄合わせが必要ないものが作りやすいです。
■裏地(さらし木綿、新モス)
三つ衿芯用 18cm×10cm※表地が余れば、使ってもOKです。
つけひも用 22cm×70~80cm
3.地直し、裁断、端始末
3.1 生地はあらかじめ地直ししておきます。
印刷した型紙を切り取り、生地に配置し裁断します。
※裁断前に型紙の確認・補正を行って下さい。
反物の印付けについては下記画像通りにへらを使って印をつけていきます。
4.袖をつくる
4.1 外表にして、0.4cmの縫い代で袋縫いの中縫いをします
4.2 裏に返して(中表)、袖下から袖口下まで印どおりに縫います
※丸み部分は特に細かく縫います
4.3 丸み部分の縫い目から0.8cmづつ外側を縫い、丸み型をあて、糸を引いて留めます
4.5 ひだを押さえ、ひだ山を前袖にとじつけます(2~3針)
4.6 袖口は、袖口止まりより少し前から開いていき、三つ折りにして三つ折りぐけをします
4.7 表に返し、前袖側から二目落とし(二枚落としじつけ)でしつけをします
5.背縫いをする
5.1 袋縫いをします。まず外表にして、背中心を端から0.2cmで縫い合わせます
5.3 表から見て左後身頃側にきせをかけて倒します
6.脇下を縫う
6.1 印どおりに合わせ、裾は1針返して縫い始め、身八つ口止まりまで縫い合わせます。
7.衿下とおくみを縫う
7.1 衿下の6cm上まで三つ折りぐけし、自然に折り消して針目を大きくして縫い止めます
7.2 おくみを印を合わせてつまんで縫い、0.2cmきせをかけておくみ側に倒し、三つ折りぐけで始末します
8.脇と裾の始末をする
8.1 脇の縫い代を身八つ口止まりまで印どおりに割り、つれないように生地を伸ばしながら肩山で印に縫い代端を留めつけます。
脇縫い代をぐるっと耳ぐけで始末していきます。
8.2 裾を始末していきます。角は額縁縫いで始末し、そのまま続けて三つ折りぐけをします。
9.衿をつける
※地衿と共衿は先に縫い合わせた上で身頃に縫い付けても構いません。
(今時共衿交換なんてしないと思うので)
9.1 背中心から1cm下げた点と地衿中心を合わせ、(手で持ちながら調整)
おくみの剣先と地衿の合印を合わせてまっすぐ衿下まで合わせてまち針で留めます(平らな所に置いて調整)
9.2 衿先に2~3針、剣先に2~3針、衿肩あきの角に3針、背に1針、それぞれ半返し縫いをしながら縫います
9.3 三つ衿芯を入れます
衿肩あきの表衿つけ側に、背中心と三つ衿芯中心を合わせてのせ、縫い目より0.4cm上にとじつけます
9.4 地衿に1cm、縫い代を折り、つらないようにのばしながらアイロンで整えます
9.6 表に返し、地衿を半分に折り、バランスをみながらまち針で留め、本ぐけをします。
10.共衿をつける
※地衿と共衿を一緒に縫い付けた場合この項目は省略してください
10.1 表衿側の縫い代をきめて1cm折り、両端は1.2cm、角は三角に折りアイロンで整えます
10.2 共衿中心と地衿中心を合わせてまち針を留めたまま、共衿端を裏返して折り山より0.5cm上を地衿と縫い合わせます
10.3 角を斜めに折り表に返して、角に針とおして本ぐけをします。
くけ終わりの角にも同じように針をとおして、真下の地衿に針を入れ、6cmくけもどり糸を切ります。
10.4 裏衿側も同じように始末します
11.袖をつける
11.1 身頃を反対にして内側から袖を合わせ(中表になる)、印を合わせて袖付け位置までをぐるっと縫います
11.2 袖を出し、縫い代を折って肩山3針、袖付け位置より少し上から裾までを耳ぐけします(反対も同様)
12.腰揚げと肩揚げをする
腰揚げ
12.1 着丈(後ろの首の出っ張っている骨から、くるぶしあたりまで)を測り、上がり丈から引いた寸法(揚げ代)を計算します
12.2 (着丈÷10)×5.5の寸法を計算し、揚げ山位置を決めます
12.3 揚げ代の裏から、二目落とし(二枚落としじつけ)で留めます
肩揚げ
12.4 腕を真っ直ぐ横に上げ、着ゆき丈(後ろの首の出っ張っている骨から、手首まで)を測ります。
50cm(後幅+裾幅)-着ゆき丈の寸法を計算し、揚げ代を計算します。
12.5 肩幅÷2の位置を測り、袖付け位置より2cm上まで真っ直ぐ引きます(後ろ揚げ山)
前揚げ山は、袖付け位置より2cm上から更に(肩幅÷2)-0.8をとって山を開きます(前揚げ山)
12.6 揚げ代÷2の寸法でたたみ、袖側から二目落とし(二枚落としじつけ)で留めます
13.つけひもをつける
13.1 ひもを2本作ります
ひもを二つ折りにして縫い、きせをかけて縫い代を折り、ひも先を折ってとじつけます
表に返してしつけをかけます(二目落とし・二枚落としじつけ)
13.2 作ったひもの口が開いている方を、身八つ口止まりと同じ高さか少し上の位置に縫い付けます
※男の子の場合は、わになる部分を上向きにし、女の子は下向きにします
最後までお読みいただき、ありがとうございます♪